初恋

初恋

初恋

三億円事件が起こったときに、まだこの世に存在しなかった私は事件について何も知らなかったけど、この「初恋」が映画化される際の「あの三億円事件の犯人は私かも知れない」という煽り文句に見事に煽られて(笑)ずっと読みたいなと思ってました。

読んでみての感想は・・少し宙ぶらりんで終わってしまった感じ。これは、私がこの本に三億円事件についての確かな答えを期待して読んでしまったせいだと思います。考えてみれば、「中原みすず」が犯人だとしても、時効が成立した今ではそれが確かな答えであるか証明するなんて無理な話。無茶な期待をしすぎた私が浅はかだったんですが・・。
でも、これほどまでスラスラと一気に、気持ち良く読めた作品は初めてかもしれません。自然に浸透してくるような心地よさでした。

ただ、原作のみすずや岸の人物描写と映画のキャストを比べると、イメージが違いすぎて困惑しますね・・。