ある閉ざされた雪の山荘で

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

ケイゴリンの本を読み始めたら、いくらお金があっても足りん気がする・・。1冊2、3日で読めてまうから、すぐ次のが欲しくなる。まぁ、どれも読み甲斐のあるものばっかなんやけど。

早春の高原に集まったオーディションに合格した男女7名。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇の稽古中、一人また一人と現実に仲間が消えていく。はたしてこれは本当に芝居なのか?

雪の山荘なんて、いかにも推理物にありそうな舞台ですけど、いかにもありそうな殺人事件で終わってないところがケイゴリンの腕だなと思います。ラストは切なかったです。

ちなみに私が「ケイゴリン」と呼んでるのは、「幻夜」の巻末の解説で、銀座のホステスさんにこう呼ばれてるというのを知ったからです。東野氏って呼ぶに適した高尚な感想は書けへんし、東野先生とか東野さんって呼ぶのはなんか腑に落ちないというか、フレンドリーさがないというか・・(何求めてんねんって感じですけど・・)ま、とにかく一番しっくりくるのが「ケイゴリン」という呼び方なので、多分、ずっとこのままな・・はず。