幻夜

幻夜 (集英社文庫)

幻夜 (集英社文庫)

白夜行」の続編と言われている作品。ものすごい分厚いですが、あっという間に読ましちゃうところはさすが、ケイゴリン(笑)すごい文才だよなぁと毎度思います。
舞台は阪神淡路大震災。ある男は思わず殺人を犯してしまう。その光景を見た一人の綺麗な女。彼は彼女に言われるがままに、悪事に手を染めていく。

ここからネタバレも入るので、ご注意を。

正直ラストは腑に落ちませんでした。「新海美冬は何者なのか。どうなるのか。」を期待して読み進めていたのに、その答えをもらえたようには、思えなかったから。
でも、他の人は答えを導き出してるかもしれないと思い、インターネットで探してみたら、「なるほど」という発見がありました。それは必ずしも上の答えにはなってないのだけど、「だからか」という納得はできました。
幻夜」を読み終えたあと、飛ばし飛ばしで「白夜行」をもう一度読み返してみたんですが、考えてみれば「白夜行」も原作だけだったら腑に落ちなかったに違いない。ドラマを見たから、雪穂のイメージを良く保てたんだろうな。
幻夜」もドラマ化されたら、美冬のイメージ変わるのかしら?どっちにしたって、女は怖い。