白夜行
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/05/25
- メディア: 文庫
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私は先にドラマを見ていたんですが、原作を読み終えて、ドラマもなかなか上手く作ってあったんだなぁと思いました。
たいがい、実写化すると酷いもんになるってのがお決まりやけど(最たるもんが「模倣犯」かな)、「白夜行」に関してはそうではありませんでした。
確かに、原作の面白いところは亮司と雪穂が会っている素振りを決して見せないこと、亮司と雪穂の描写は第三者の視点によるもののみで、2人の主観は一切描かれないということにあるので、その点に関して活かされてないってことで、実写化に反対な人もいたってのは納得だけど。でもドラマ版にしかないいいシーンもあったし、よくできてるなぁと思いました。
ただ、原作の雪穂はとてつもなく冷酷な人間すぎて、結末もモヤモヤ〜とした感じ。「え、美佳のことは?」とか思ってしまった。
まっさらな状態で原作を読んでたら、また違った感想抱いてたんだろうなぁと思うと、それを味わえないのが寂しいけど、まぁしょうがないということで。