バラ色の明日

全6巻の読みきり集です。どれもおもしろいのですが、中でも私が一番好きな話が4巻5巻に収録されている「Who」。読みきりとは言ったんですが、この話は続き物です。
「アレはなんのために生きていたのか」「アレはあたしのものだ」思春期の多感なときの、自分の価値・存在を見出せず葛藤する柚子の気持ちが本当にリアルに描かれていて、私は読むたびに泣いてしまいます。心情の描き方が、設定が、本当に無駄なく、そういう視点で読んでも感動する作品です。少女漫画の中で身震いしたのはこの話だけじゃないかなぁ。くせはあると思うけどおすすめです。