変身

変身 (講談社文庫)

変身 (講談社文庫)

史上初、一気に読みきった作品です。寝なきゃ寝なきゃと思いつつも、最後はどうなるのかが気になって結局読破してしまったという、非常に読み応えのあるお話でした。
脳移植手術を受けてから、次第に変わっていく性格。自分はどうなっていくのか、という恐怖に駆られ、脳の持ち主の正体を探すというお話。
何作か東野圭吾作品を読んできましたが、一番後味の悪い結末だったような気がします。結末がっていうのはおかしいかな。作品全体に流れるオーラがと言った方がいいかもしれない。それが非常にヘビーで、途中で読むのを中断させなかったのもその影響かも知れないなと今ふと思いました。
でも、読んで損したっていう気は全っ然しませんでした。「眠りの森」とこれだったら100%こっちの方が読み応えあったし。ただ、苦手な人は気持ち悪くなるかも知れない、それくらい重い内容でした。