not simple

not simple (IKKIコミックス)

借りる前に「暗いですよ〜」と聞いてたんですが、その言葉は間違ってなかった。上の5番目の部屋とは打って変わって、暗いです。
他人から見れば間違いなく”不幸”と感じられるような日々を送っていた主人公・イアンがずーっと求めていたもの。それがこの話のテーマだと思います。
内容はすごくシリアスですが、ただどんよりした気持ちにさせるだけの作品ではありません。ある意味未完なので、ホッとできるとは言えませんが、言い表せないような何かがじんわり身体の中に行き渡っていく感覚を覚えました。
オノさんの作品は1つ読むごとに「すごい」と思うんですが、この作品は「すごい」どころか脱帽でした。